EDの種類と区分

EDでは、勃起困難や硬度不足などと、勃起維持が診断基準となっているようです。EDで悩んでいる人は、加齢と共に増加傾向となります。若年層では心因性の場合が多く見られますが、50歳代以上は当然ながら器質性の場合が多くなります。
特に日本は健康寿命が長いので、もっと永く性生活を楽しみたいと考えても不思議ではありません。1998年の第8回国際インポテンス学会での発表データをみると、罹患率は40歳代前半が16%、40歳代後半が20%、50代歳前半では36%と増加し、50歳代後半は47%、60歳代前半は57%、60歳代後半ともなると70%と増加します。まさに加齢と正比例しているわけです。
さて、EDでも感じる症状は人によってそれぞれです。まずは「心因性」と「器質性」に分けられるのですが、「心因性」は「機能性」とも呼ばれる勃起障害です。
解剖学的にみると勃起機能には異常が無いのに、何らかの心理的要因などが影響して満足な勃起ができない状態になっています。
一方の「器質性」勃起障害では、勃起に関連した神経、組織、血管系、陰茎自体の異常があり、内分泌障害で満足な勃起を得られない状態となります。
特に血管系では、血管性勃起障害も想定されます。これは海綿体にまつわる動脈、静脈の狭窄、閉塞、その為の筋肉の弛緩異常です。陰茎折症や脊髄損傷などの外傷が原因になっていることもあります。
「機能性」と「器質性」の両方が混在している状態もあり、それは「混合性」勃起障害とされます。また、「薬剤性」勃起障害もあり、これはある薬剤の副作用によって勃起障害が起こる場合となります。